- 住所: 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2482
- 問い合わせ先: 栃木県立日光自然博物館
- TEL: 0288-55-0880
- 入館料: 大人(高校生以上)通常料金 / 300円
英国・イタリア大使館共通券 / 450円
小人(4才~中学生)通常料金 / 150円
国際避暑地として賑わった日光中禅寺湖湖畔。
お土産やさんが軒を連ね、スワンや手漕ぎボートの船着場があり観光客で賑わう中禅寺湖の風景は、みなさん馴染みがあると思います。それとは対岸にあたる静かな湖畔に英国大使館別荘とイタリア大使館別荘の2つの素敵な建造物があるのをご存知でしょうか。
明治中期から昭和初期にかけて中禅寺湖畔には、諸外国の大使館や別荘が建てられ、日光は国際避暑地として賑わいを見せていたそうです。他にもベルギー王国大使館別荘やフランス大使館別荘があるそうですが、現在、記念公園として整備され見学ができるのは英国とイタリアのみだそうです。
入館料はそれぞれ高校生以上300円ですが、共通券なら450円でどちらの建物も見学することができお得です。せっかく行くならぜひ、両方見学することをお勧めします。
湖畔に面した遊歩道を歩き、まずは英国大使館別荘へ。
ここは元々明治維新に大きな影響をもたらした英国人外交官、アーネスト・サトウの別荘として建てられたもので、のちに英国大使が別荘として使用した建物です。現在の建物は当時からのものではなく、忠実に復元したものだそう。確かに納得。どおりでちょっと新しい感じがします。
訪れたのは4月後半。まだ木々が芽吹く前でしたが、和と洋が絶妙に融合された杉板焼きの黒い外壁の建物と自然が調和し、とても素敵でした。
外観の黒とは一変し、白をベースにした明るいインテリア。中禅寺湖版に面した広縁は一面ガラスのサッシで湖を一望できます。建物内には英国人外交官アーネスト・サトウのことや国際避暑地としての奥日光の歴史資料が展示されています。また、家具や調度品など、当時のイギリス文化にも触れることができます。
英国文化交流室「南4番Classic」というカフェもあり、駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンと紅茶が味わえます。景色と別荘の雰囲気を楽しみながらゆったりと過ごせますよ。
そしてイタリア大使館別荘。
スコーン食べたかったなあー。と思いながら再び遊歩道を進み、今度はイタリア大使館別荘へと向かいます。こちらの建物は1928年(昭和3年)にイタリア大使館の別荘として建てられ、なんと1997年(平成9年)まで実際に歴代の大使が使用していたそうです。
英国大使館別荘同様、現在ある建物は復元されたものですが、床板や建具、家具、そしてガラス戸など、できる限り当時のものを再利用しているそうで、外観も室内もとても趣があります。
イタリア製のチェアやソファは当時使われていたものもあり、見学だけでなく実際に座ることもできます。
杉皮と竹を組み合わせた壁材は外観だけでなく、室内にも施されており、素人目にも手が込んだつくりであることがわかります。杉板と杉皮が織りなす市松模様はとてもモダンで「さすがイタリア!」
この建物は、緑に囲まれた湖畔に佇む避暑地という、立地の魅力を最大限に生かし、建築家アントニン・レーモンドが大使とその家族のために設計したそうです。
夏を迎えるこれからの季節。世界に誇る避暑地日光を楽しむにふさわしいシーズンの到来です。木々の緑と湖面の煌めきに癒されながらぜひ、英国・イタリア大使館別邸記念公園まで足を運んでみてください。
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