- 住所: 栃木県宇都宮市宝木町2-926-4
- TEL: 028-652-0145
- 営業時間: 9:00~19:00(土曜/~15:00)
- 定休日: 日曜・祝日
- 駐車場: 10台
運命の再会となった懐かしの味
久々のパン活は、宇都宮市宝木町にある「せいげつどう」さん。初めてお邪魔するお店ということで、事前に下調べをしていたのですが、どこかで聞いたことのある店名なんですよね。でも、思い出せない…(絶賛物忘れ進行中)。何かひっかかりながら、娘とともに出発することにしました。
住宅街の通り沿いを走っていると、あ、ありました!チョークアートのかわいらしい看板を発見!駐車場内にある、自動販売機上の大きな看板も目立っています。
到着したのは平日の12時台。ギリギリ商品が揃っているといいのですが…。祈るような気持ちで、扉を開けてみます!
おお!なんとも懐かしいラインアップ!棚越しに、店舗に併設された立派な工房が眺められます。
ここからたくさんのパンが生まれてきたのだと、思いを馳せて…。さぁ、じっくり見ていきましょう。
まずは店内をぐるりと一周。今ではなかなか見られない「シベリア」も置いていらっしゃいます!
じつは、激辛カレーパンが有名なこちらのお店。あいにく私と娘は辛いものが少々苦手なので、またの機会のお楽しみにしましょう。
そして、店内に貼ってあった学校注文の用紙をみて、思い出したんです!こちらのお店、私の通っていた高校の前にあったパン屋さん!!週に2日間だけ、購買部にパンを販売しにきてくれるため、お昼のチャイムが鳴った瞬間、あんバターサンドを買いにダッシュで駆け込んでいった思い出のある、あのパン屋さんじゃありませんか!!
うわーーん!三十?年ぶりの懐かしの再会です!!
ご主人に、もしかして…と、お話を伺うと、やっぱりそうでした。高校の前の通りが整備され、街並みが変わってしまったので、あのパン屋さんはどこにいったんだろうと少し寂しく思っていたら、こちらに移転されたそうです。
よかったーーー!
当時の懐かしい記憶が蘇り、しみじみしちゃいました。
変わらない素朴さが心に染みる
さて、今回のパンはこちらの4種。順番にご紹介いたします!
切りあんぱん
ひと口サイズのかわいいあんぱんがセットになった「切りあんぱん」。袋詰めされていても、あま~い香りが漂います。あぁ、しあわせ…。
はじめてみたパンのかたち。巻いているのかなぁ。中には、粒が少し残った淡い色の餡。小豆の香りが漂ってきます。食べなくとも、うっとりしてしまいます。
食べてみると、やっぱりおいしい!!!なめらかで、ねっとりとした舌触り。それでいて、主張しすぎない上品な風味です。
カステラパン
お次は「カステラパン」。きれいな渦巻きに、ついつい見入ってしまいます。どうやって成形しているのか、娘は興味津々!
たまご感たっぷりのふわふわカステラと、ほんのりと甘く、口当たりの軽いパン。全く別物のカステラとパンが合体することによって、おいしさも倍増です。
クリームパン
やっぱりかかせない、娘が大好きな「クリームパン」。昭和レトロなビニール袋がたまりません!思わず撮影。
さて実食!中には、つるつるとろとろのクリームがたっぷり!!半分に割ってみると、あふれ出てきました。クリームたっぷり!ありがたや〜!!とろんとしたカスタードは、意外にもさっぱり味。ふわふわでやさしいパン生地との相性もよく、無限に食べられてしまいます。
高菜パン
平焼きパンが好きな私が選んだのは「高菜パン」です。
このパンをおかずに、白ご飯を2杯食べられてしまうんじゃないかと思うぐらい、信じられないほど、ぎっしり入った高菜漬け!これは緑茶が欲しくなる!いや、日本酒にも合いそうです(飲みたいだけ)!
地元から愛される街のパン屋さん
私たちが品定めしているときも、店主さんがひたすらパンをカットされていました。焼き上がりが1度ではないのも、パン好きにとっては本当にありがたいところです。そして、お昼時ということもあって常連さんと思われる年配のお客様が、次から次へとご来店。親子3世代、幅広い年齢層の皆さんに親しまれているパン屋さんということが、伝わってきました。
県産の小麦粉と、うまみたっぷりの「那須御養卵」を使った、無添加の手作りパン。こだわりパンのおいしさと店主さんの思いが、これからもたくさんの人に届いていきますように。素敵なパンとの出会いをありがとうございました!
母はフリーランスのライター。時々ファーマー、時々移動本屋。パン好きな娘とパン活を楽しみ、スーパーやコンビニ商品を含め年間300種以上のパンを食する。親子そろって「パンシェルジュ検定3級」合格。お出かけ、食べ歩き、寄り道が大好き。