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こころとカラダ 健やかに
理絵先生の
元気だより
こんにちは。宇都宮にある栄養専門内科「RIEクリニック」院長で内科医の半田理絵です。みなさんはどんな時に幸せを感じますか?幸せの感じ方は十人十色ですが、多くの方に共通しているのは「家族みんなが心身ともに健康に過ごせること」だと思います。このコーナーでは、日々の暮らしの中でできる、この幸せを手に入れるために大切な、お役立ち情報を栄養専門内科医の立場からお届けします。
今回のお話は…
バランスの良い栄養はハッピーの源!笑顔いっぱいで気分よく暮らそう!

みなさんは家庭科で『五大栄養素』=タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルについて勉強したことを覚えていますか?これらの栄養素と医療は深く関わっていて、栄養の偏りによって人間はいろいろな病気を患います。最近ではメンタル系のトラブル改善にも、栄養状態の改善が大切と言われるようになってきました。

そもそも「気分がいい」とか「気が沈む」とか、それを決めているのは脳(あたま)です。口から入った食べ物・飲み物は腸から吸収されて血液に入り脳を巡りますので、食事からの栄養が不足すると当然、脳の栄養も不足します。それにより「朝起きられない」「やる気が出ない」「イライラ」「キレる」「ゆううつ」などの気分障害が起こりやすくなります。これは大人だけでなく子どもも同じです。

また、胃腸と脳に限らず全身の臓器はつながっているので、気分の変調と便秘や下痢、肌荒れなど、同時にみられる症例は多いです。このような症状の患者さんの採血結果に多いのは、血液中のタンパク質・コレステロール・中性脂肪・血糖・鉄・亜鉛・ビタミンB・ビタミンDなどの低下です。

コレステロールは「体に害を及ぼすもの」と思われがちですが、実は脳に必要なものでもあるのです。“油は良くない”と決めつけず、質の良い脂質を摂ることで、脳に作用し気分が良くなり、仕事や家事、勉強もはかどるようになります。

気分よく健康な毎日を送るために、栄養素の摂り方を意識してみましょう。

気分よく健康な毎日を送るために必要な栄養素

タンパク質肉・魚・卵・豆類など
脂質オリーブ油・こめ油・亜麻仁油やえごま油など
糖質米・芋・雑穀などの主食
ビタミン緑黄色野菜・果物・豚肉・魚・キノコなど
ミネラルお肉や小松菜に多い鉄、煮干しや牡蠣に多い亜鉛、ナッツやお豆腐に多いマグネシウム、野菜や豆類に多いカリウムなど

これらの食材を上手に調理し、まんべんなく食べましょう。難しく考えず、お鍋または蒸し器を使って調理をすると、栄養価も逃がさず時短にもなり、いいこと尽くしです。

※オメガ3系の亜麻仁油や、えごま油などは熱に弱いので、食材をお皿に取りわけたあと、ドレッシングのようにかけて食べましょう。

またタンパク質・アミノ酸をコツコツと摂ることが気分安定にはとても大切です。お出汁のでる食材(鰹節・煮干し・昆布・しいたけ・チキン・野菜など)をスープにして1日3~4回飲みましょう。

そしてなにより、リラックスしながら楽しく食事をして欲しいと思います。早食いは消化不良・栄養の吸収低下につながりますので、しっかり嚙んで食べましょう。私たちの身体は食べたものからできています。栄養バランスの良い食事を続けることで、ご家族みんなが元気になり心も安定し、気分良く過ごすことができます。ぜひ毎日の食事の食材選びを意識してみてください。


半田 理絵

医療法人 社団 中成会 RIEクリニック 院長 | 一般内科を経て、栄養状態を改善して体調を整える「オーソモレキュラー栄養療法」を中心に宇都宮市で開業。

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