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ライブパフォーマンスで、 “世界の面白さ”を届けたい

掲載日: くらし人
ライブパフォーマンスで、 “世界の面白さ”を届けたい
「日常にワクワクを」をテーマに、活動する王生さん
王生 雄貴

石川県出身。シンガー、バイオリニスト、ギタリストなどマルチパフォーマーとして活動するほか、エンターテイメント楽団「Philharmony Wedding」の団長としても活躍。無限大の夢をもつ。
「Philharmony Wedding」公式サイト https://www.phw-gakudan.com

ドキドキワクワクを届ける楽団

音楽と大道芸を融合した、エンターテイメントな空間を演出する楽団「Philharmony Wedding」。結婚式やマルシェなどさまざまな場所で、子どもから大人までを笑顔にしてくれる、とっておきの“ワクワク”を届けているこの楽団の団長を務めるのが、バイオリニストの王生雄貴(いくるみゆうき)さんです。

自宅スタジオで動画を生配信。チョークアーティストとコラボレーションも

シンガーを目指して上京し、音楽の世界へ

シルクハットに丸眼鏡、人懐こい笑顔がトレードマークの王生さん。人生の相棒ともいえるバイオリンとの出会いは3歳の頃。先に習っていたお姉さんに続いて始めた王生さんは、音楽そのものが好きだったこともあり、バイオリンは高校卒業まで一途に習い続けられたそうです。

「バイオリンだけじゃなく、歌を歌うことも好きだったんですよ。<シンガーになりたい=東京>みたいな漠然とした思いだけで、19歳の時にあてもないまま上京してしまいました(笑)」

東京で唯一の身寄りといえる地元の先輩は、偶然にも音楽活動をしている人でした。その先輩に将来の相談を持ちかけたのがきっかけとなり、王生さんは先輩と「アコースティック・レゲエユニット」を結成。ポジションは他に類をみない“バイオリンボーカル”。レゲエのリズムにバイオリンの音色がのるという異色のバンドは、ライブだけでなく、さまざまなミュージシャンと共演を果たすなど順風に音楽活動を展開していきます。

誰に対しても満面の笑みを見せてくれる王生さん

自分にしかできないパフォーマンスを

しかし数年後、王生さんはバンドというスタイルではなく、今度はバイオリンを片手にソロの“流し”として一人旅を決行。旅の手段はヒッチハイク。決めごとをするのが苦手という性分もあり、一期一会の感覚的な出会いの旅には自分には合っていたのだといいます。

「初めて訪れたのは沖縄。温暖な沖縄なら野宿しても死なないだろうと思ったんです(笑)。ゲストハウスを手伝いながら、夜は店をまわり流しでチップをもらう。そんな感じで1ヶ月半ほど過ごしました。そのうち次に演奏できる場所の目途が立つと、そこを目指して、また旅に出る。頼りは演奏できそうな店のフライヤーや知り合った人からの紹介だけでしたね。歌って演奏できる場所があれば、なんとかなるだろうって」

なんとも珍しいバイオリンの流し。クラッシックやレゲエ、ジャンルを問わない王生さんのステージは、その場所、そこに居合わせた人たちのもつ空気感によってパフォーマンスも変化していきます。バイオリンが日常的な楽器と言えないからこそ「自分にしかできないパフォーマンスで見る人を楽しませたい」と、生ライブゆえの臨場感あふれるステージは、1回1回が常に真っ向勝負。歌に、演奏にと、手探りでその場を盛り上げるパフォーマンスが見つかるまで、トライ&エラーの連続でしかなかったと王生さんは当時を振り返ります。

「Philharmony Wedding」から派生した4人組サーカス楽団「instants circus」。ライブパフォーマンスのほか、フラッシュモブも

音楽でたくさんの人を笑顔にしたい

人が見てくれて楽しいと思うものをつくりたい。耳で聞いて、目で見て、楽しいと感じてくれるものを表現していきたい―。そして2年前、自ら団長となり立ち上げたのが「日常にワクワクを」をテーマにした楽団「Philharmony Wedding」です。移動式サーカス楽団のようなエンターテイメント性を重視したパフォーマンスで、結婚式やマルシェ、カフェなどあらゆる場所で人を楽しませてくれます。

「流しをしていたころは、自分が心地いいから、楽しいからっていう思いだけでやっていたんです。それが、妻と出会ってからは、それまでのように自分本位ではなく、自分にとって一番身近な存在である家族の笑顔を守り、幸せにすることが大切なんだって気がついたんです。<キープインスマイル>という僕のテーマは、自分のためではなく大切な人へ向けてのメッセージなんです」

旅の途中で出会った奥様をはじめとする、大切な家族の存在がきっかけとなって行きついた現在のパフォーマンススタイル。音楽で家族やたくさんの人を笑顔にしたいと、王生さんが次のステージに上がるために結成した「Philharmony Wedding」では、タップダンサーや大道芸人、バルーンパフォーマーなど個性豊かな総勢13名の仲間と共に王生さん自身もまた、バイオリンに限らず、ダンスやパントマイムなどのパフォーマンスも挑戦してる真っ最中。一人ではなく、今度は仲間とともに。王生さんの新たな旅のはじまりです。

カラフルにペイントされたバイオリンは王生さんの相棒

「世の中が便利になっていくにつれて、人の心がどんどんさみしくなってきている気がするんです。ドキドキやワクワクを、みんな手のひらに収まる小さな画面のなかに求めているんじゃないかなって。僕としては、本当に面白いことは現実の世界にあると信じているから、この楽団を通じて現実そのものを面白くしてしまいたい。下ではなく前を向いてもらって、目の前にある“ワクワク”を、僕たちでつくっていこうと思っているんです。僕の頭の中は、いつもやりたいことだらけなんですよ」

ウエディング会場でメンバーと共にパフォーマンスを披露。拍手や笑顔で包まれる会場風景
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