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パワースポットがいっぱいの下野市の見どころを紹介!

パワースポットがいっぱいの下野市の見どころを紹介!
天平の丘公園内の古民家「夜明け前」

下野市の魅力を探ろう!

10月に入って急に寒くなってきたところに衝撃的なニュースが舞い込んできました。なんと都道府県魅力度ランキングで栃木県が最下位になってしまいました!

私は、衝撃を受けながらも来る時が来たなとニュースを見ていましたが、父が一言「日光があるのになぜ?」これですよ!栃木県民のシャイな県民性と日光という数百年に渡るブランド意識。たしかに日光は素晴らしいところだし、私も大好きなエリアです。

でも栃木県の魅力はほかにもたくさんあります。俄然、この散策記事が担う使命を勝手に感じて、勝手に盛り上がっています。ということで今回は栃木県の昔の呼び名は下野国、きっと面白い何かがあるはず。下野市を散策していこうと思います。

トトロの神社?

移動中に、ふと田んぼの向こうに何か違和感が。よーく見てみると・・・。あれは!

見覚えのある動物がいますね(笑)。ここは星宮(ほしのみや)神社。毎年、行われる古山のかかし祭りでは地域の人々の手作りのかかしが並びます。そのときに作られたものでしょうか。このトトロ、今ではすっかり神社のシンボルになっているようです。この田園風景もトトロの世界にぴったりですね。正面から入っていくとコロナの影響で手水が消毒ジェルになっていました。

あすなろ龍神御柱に願掛け

厄除け方位除けや開運にご利益があるとのことです。入口から情報多めの感じですが、他にも珍しいものがたくさんあります。しめ縄は蛇を模して作られています。

ここで私の星回りが今年は八方塞がりの星だということがわかったので方位除けのお守りを購入、それと面白そうなので「あすなろ龍神御柱」にお祈りしてみます。この「あすなろ龍神御柱」っていうのはこちらの境内から黄金のモグラが発見されたらしいのですが、それにあやかってこちらの御柱を作ったようです。社務所で叶え紐セットを買って中の願掛け札に一文字書いて名前を書きます。

そしたら御柱の近くにある針金のようなものを使って紐を御柱に開いている穴を通します。その通した紐を柱に結び、そのひもに願掛け札を結びます。その紐が解けたら願いが叶うと言うことです。

注意したいのはこの柱に紐を巻く時に一人だととても大変だということ。私はなんとか針金を使って巻きましたが、端で見ている人は御柱におじさんが抱きついているように見えていたはずです。誰にも見られていないとは思うのですが。

ちなみにこちらで発見された黄金のモグラは土、日には社務所で剥製が展示されているとのことです。興味のある方は週末に足を運んでみてはいかがでしょうか?

「下野うどん草庵」のうどんは絶品!

5分もかからないところに「下野うどん草庵」があります。こちらのお店は知人がおいしいと絶賛していたので来てみたかったのです。オーダーしたのはごぼう天うどん。冷たいのも温かいのも選べますが、温かいほうにしてみました。大きなごぼう天が入ってます。

麺はもっちり、つゆは出汁がきいていてとてもおいしい。水筒に入れて持ち帰りたいくらいです。ごぼう天もサクサクで香ばしい。これは人にすすめたくなる理由がわかります。他にもいくつか気になるメニューがあったので、また来ようと思います。

グリム童話の世界を堪能できるグリムの森

次に向かうのはグリムの森。グリム童話は知っているけど、どれがグリム童話かと言われると自信がない。「赤ずきん」、「白雪姫」、このぐらいの知識しかない私ですので、きっと勉強になることでしょう。

住宅地の中に立派な門があります。森を抜けたところに大きなヨーロッパっぽい建物が見えます。手前には噴水がありましたが、残念ながら水は出ていませんでした。噴水にはコミカルなキャラクターがいます。きっと、くわしい人ならどの物語のなんていうキャラクターかがわかるのでしょうが、私にはさっぱりです。

中に入って説明を見ると、なぜここにグリムの森があるのか謎が解けました。グリム兄弟が生まれた村はドイツ・ヘッセン州の「シュタインブリュッケン」という村なんですが、シュタインブリュッケンを直訳するとシュタインが石、ブリュッケンが橋、ということで「石橋」となります。そんなことが縁で、ここ石橋町とシュタインブリュッケン村は1975年から姉妹都市となっています。それでここにグリムの森ができたんですね。納得です。建物の中にはグリム童話にまつわる資料や人形などが展示されています。

2階にはたくさんの本がありました。そこでグリム童話全作品が紹介されたものを発見。開いてみたのですが、ほとんど知らない作品ばかりです。知っていたのは「ラプンツェル」、「ヘンゼルとグレーテル」、「赤ずきん」、「ブレーメンの音楽隊」、「白雪姫」くらいですかね。

読んでみたいグリム童話がたくさん!

しかし、気になって仕方のないタイトルが結構ありました。『怖がることを習いに出かけた男の話』(なんか落語チック)、『ホレおばさん』(ホレは名前なんでしょうか?)、『六人男、世界を歩きまわる』(ロードムービー?面白そうです)、『ばくち打ちのハンス』(ハンスというと私の場合、ダイ・ハードを思い出すんですが、多くのタイトルに見られます。落語でいう与太郎や熊さん、はっつぁんなどと一緒かも)、『悪魔のすすだらけの兄弟分』(仁侠映画の世界観?)、『おどりぬいてぼろぼろになる靴』(なんかすごそうです)、『ものぐさ三人兄弟/ものぐさ十二人男』(3人でも大変そうなのに12人って……)、『くぎ』(想像不可能)といったところでしょうか?機会があったら読んでみたいです。

天平の丘公園は見どころ満載

少し走って天平の丘公園に向かいます。こちらの公園、ものすごく広いです。広いだけじゃなくていろいろと盛りだくさん。まず、駐車場に車を停めるとすぐ近くに素敵な古民家があります。

この古民家はシェアスペースになっていて、その隣のデリカカフェ「10 picnic tables」で購入したランチをここで食べられるようです。とてもおしゃれです。公園内を散策して帰りに寄ることにします。

万葉植物園に紫式部のお墓?

この日、朝夕は少し肌寒いですが、日中は心地よい陽気で公園散歩にはうってつけです。歩いていくと万葉植物園という石碑が。

ここには万葉集に出てくる植物が100種類ほど植えられているらしいです。植物の横には歌の書かれた板も置かれています。探しているとあっという間に時間が経ってしまいます。驚いたのは紫式部の墓があったんですよ。紫式部のお墓は京都にあるみたいなんですが?じゃあこれはいったい……。

平成の丘で鳴き龍を聞く

しばらく進むとオトカ塚古墳があります。その近くには「平成の丘」があります。この平成の丘がオトカ塚古墳かと勘違いしてしまいそうなのですが、平成の丘は区画整備ででた土を盛って古墳の形にしたものだそうです。

ここで面白かったのは、白線の上に立って手を叩くと「鳴き龍」が聞けます。「鳴き龍」というのは手を打ってみるとパンという音がピャーンみたいな、変なエコーがかかるというか。鳴き龍と言えば、日光東照宮の薬師堂が有名ですが、こちらも素晴らしく鳴きます。

面白くなって何回も、まるでシンバルを鳴らし続けるチンパンジーのおもちゃのように手を打っていたんですが、ふと後ろを見てみると怪訝そうな顔で私を見ているカップルが……。逃げるように移動します。

敷地内に栃木県埋蔵文化財センターもありました。県内各地で出土した土器など考古遺物が見られます。興味のある方はぜひ寄ってみてください。

デリカカフェのお弁当を古民家でいただく

さて、ほぼ公園内を散策したところで駐車場そばのデリカカフェ「10 picnic tables」に行ってみます。いくつかメニューがありましたが、お弁当とアイスコーヒーをオーダー。

外で食べるのもいいですが、せっかくなので隣にある古民家「夜明け前」でいただきます。

平日ですが、家族連れやカップル、一人でまったりしている人など思い思いに楽しんでいます。お弁当はたくさんの種類のおかずが少しずつ入っていて飽きずに楽しめました。

国分寺跡はパワースポット?!

腹ごしらえをしたところで道を挟んだところにある「しもつけ風土記の丘資料館」に行ってみましたが、現在長期リニューアル中でした。仕方がないので少し移動して、下野国分寺跡に行ってみます。

国分寺とは聖武天皇が天然痘や災害が続くのを憂いて仏教によって鎮護国家を願い、全国に設立されたもので場所にはいくつかの条件があったようです。

  1. 国華(こっか)として仰ぎ見るのが良い地形
  2. 水害の憂いなく長久安穏の処
  3. 南面(向)の土地。都市計画条件に優れている処
  4. 人家の雑踏から離れている処
  5. 人が集まりやすい処(交通至便の地)
  6. 条里制区画(方形地割に基づく土地制度)の及んでいる処(開けた場所)
  7. 国府(役所)に近いところ(国司が国分寺を監督したことによる)

それ以外にも四神相応(しじんそうおう)の地というおまけも付いている。四神とは北の玄武は高い山、南の朱雀は海や平野、東の青龍は川、西の白虎は大きな道この条件をクリアしている立地ということなんです。そう考えると、この下野には結構とんでもないパワーがあるのかもしれません。

キャンプもできちゃう三王山ふれあい公園

少し移動して蔓巻(つるまき)公園があります。姿川が近くてオートキャンプ場などもあり、家族連れで来るには最高です。ジップラインや滑り台もありました。新4号を通り越して山王山(さんのうやま)ふれあい公園に回ってみます。

ここにもキャンプ場や遊具、ドッグランまである。そして古墳みたいに見えるのはやはり古墳ではなくて展望広場ということになっていますが、奥の森にはなんと古墳が3つもあります。

道を挟んだところにふれあい館という施設があります。こちらも温水プールや入浴施設、レストランやトレーニングルームまであります。なんなのかわからないですが、サイロのような建物に下野市のゆるキャラ、カンピくんが書かれています。

下野市はふらっと出かけるのに最適な場所!

下野市の散策で気がついたことは、古墳がたくさんあることと公園などの施設が充実していること。そして、どこの場所でも訪れた人が思い思いに過ごしていていいなあと思いました。

派手さはないかもしれないけれどとても魅力的な下野市。何も予定のない日、今日はどこへ行こうかな?と思った時にふらっと出かけてリフレッシュするには最高の場所です。私はとても好きなエリアになりました。

帰りに道の駅に寄ってみると平日なのにたくさんの車が停めてあります。とても人気のある道の駅。イルミネーションの準備をしていましたよ。もうしばらくすると素敵な夜景が観られるでしょう。


千本 義信

1975年、栃木県大田原市で生まれる。中学生の時に親にカメラを買ってもらい、うまく撮れないことが悔しくて写真を撮り続ける。次第にカメラと写真の魅力に取り憑かれる。高校生になって憧れの写真部に入る。大会などにも参加して部長の地位を獲得。この頃には運動も勉強もできない私が進む道はカメラマンしかないと思い込む。高校を卒業し上京、東京ビジュアルアーツ写真学科へ。2年後、ギリギリの成績で卒業。その後、栃木県に帰り、印刷会社や写真スタジオのカメラマンを経て、2012年にフリーランスに。雑誌、企業広告、建築物、料理、商品撮影など、たくさんの人に支えていただき、今日もどこかで撮影中。

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