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番外編:キャビア事件

掲載日: グルメ
番外編:キャビア事件

那須キャビアを1万円でゲット!

私の友人が那須塩原市のレストラン「トリットオッカ」のシェフという話をしましたが(コチラ)、じつは看板にあった「那須キャビア」を購入してみました。

那須キャビア。10年ほど前から馬頭高校水産科実習場でチョウザメの飼育をはじめたのがきっかけで、今は本格的に養殖をしているそうです。そのキャビアをレストランで販売してくれるとのことで、その価格、10,000円(税別)!!壱万円〜!!いちまんえんですよ。

調べてみるとキャビアって貴重なものなんですね。その価格も納得です。ここは清水の舞台、いや晩翠橋から飛び込んだつもりで買ってみました。食べたいと思われた方は要予約ですが、トリットオッカでは年間20個くらいしか確保できないそうです。「限定」って言われると絶対に食べてみたいと思いますよね。とりあえず、貴重な1個を確保しました。

キャビア事件の真相

キャビアなんて滅多にお目にかかれません。数少ない経験ですが、キャビアは飾り程度にちょこっと乗っているような感じで、正直、味わうような量ではありません。どんな味なんだろう。滅多にない機会です。これは絶対に、夢の「キャビアかけご飯」を撮影し、ゆっくりと味わいたいものです。

しかし!!信じられないような、恐ろしい事件が起きました。時系列を追って説明します。

帰宅当日18:00: 「那須キャビア」を持ち帰り。夢の「キャビアかけご飯」を食べたい。インパクトもあるし、明日、撮影しよう!と思い、家の冷蔵庫に。

19:00: 両親にトリットオッカでキャビアを買ってきたという話をしたところ、甥(12)がかねてより「キャビアとはどんな食べ物なのか?食べてみたい!」と言っているとのこと。

なんと、生意気な小学6年生かと思ったが、ここはかわいい甥のためだ。少しくらい食べるがいいさ、と大人な対応をしておく。ただ、開封してしまったキャビアは、はたして甥が来る週末まで、もつのだろうか?キャビアとのお付き合いがあまりないために賞味期限はわからない。母は賞味期限や風味が気になったのか、明日の朝、甥のいる妹宅に届けるとのこと。孫パワー、恐るべし。

翌朝10:00: 仕事の撮影場所に向かうため、家を出る。母はすでに出かけていた。重ね重ね、孫パワー恐るべし。

18:30: 夕飯時に、ご飯にキャビアを乗せた写真を撮影するべくスタンバイ完了。しかし、キャビア見つからず。他の容器に移したの?と母に聞いたところ、恐ろしい事実が発覚した。

そう、丸ごと妹宅に届けたというのだ!孫パワーを侮っていた。一瞬、私の大好きな映画「男はつらいよ」の有名なメロン事件が頭を過ぎる。

18:45: 妹に連絡したところ、時すでに遅し。甥の好奇心と食欲は想像以上だった。キャビアは消滅していた……。

私は崩れ落ちるように両膝を地面についた。「せめて味の感想だけでも教えてくれないか?」と甥に聞いたところ、「ちょうどいい塩加減で美味しい。白いご飯にかけて食べたよ。今度は恵方巻きにして食べたい。食感はね、“とびこ”みたいだった!ありがとう、おじさん」。

私は願う。この経験を生かして本物のわかる大人になってくれと。


千本 義信

1975年、栃木県大田原市で生まれる。中学生の時に親にカメラを買ってもらい、うまく撮れないことが悔しくて写真を撮り続ける。次第にカメラと写真の魅力に取り憑かれる。高校生になって憧れの写真部に入る。大会などにも参加して部長の地位を獲得。この頃には運動も勉強もできない私が進む道はカメラマンしかないと思い込む。高校を卒業し上京、東京ビジュアルアーツ写真学科へ。2年後、ギリギリの成績で卒業。その後、栃木県に帰り、印刷会社や写真スタジオのカメラマンを経て、2012年にフリーランスに。雑誌、企業広告、建築物、料理、商品撮影など、たくさんの人に支えていただき、今日もどこかで撮影中。

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