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ステイホームで旅の準備(カブメンテ)をする

掲載日: お出かけ
ステイホームで旅の準備(カブメンテ)をする

このコロナ禍、みなさん、制約されたルールの中で、自粛と生活を維持するために頑張っていますね。私もステイホームを心がけております。「うちで遊ぶ」的なことは、インドア派の私としては望むところです。いま家でできることを考えました!

ちょうどゴールデンウィークも重なって、私のほうはさっぱり撮影の依頼も来ないし、ありあまる時間を利用して次回の散策に備えようと思います。この混乱がおさまったら思いっきり散策できるように。明るい未来を目指して。

とりあえず「カブメンテ」するか!

旅に出るには準備が重要です!ちょうど私の愛車カブの走行距離が1000kmを超えたので、自分でオイル交換をやってみようと思います。バイクの調子が悪かったら楽しい旅も台なしですからね!通常、販売店やバイク用品店でオイル交換を頼むと、オイルの種類にもよるでしょうが2000〜3000円くらいの費用でしょうか?自分でやると安いのかって言うと決して安いことはないです(笑)。

今回、オイルとフィルター、Oリングだけで購入費用は2500円くらい。廃油の処理ボックスなどを購入すると3000円弱でしょう。それ以外にも工具を持っていない方は工具も買わなくてはなりません。けっしておトクとは言えないのに、なぜ自分でやるのか?自分の好きなオイルにしたいとかいろんな理由があると思いますが、一番大きな理由は「手間を楽しむ」ってことですかね?

しかも、1000キロ点検を自分で行うとメーカーや販売店の保証が受けられない場合もありますのであくまで自己責任です。本来なら、新車購入から最初の1000キロ点検は初期トラブルや販売店との信頼関係を築くためには依頼したほうがよいと思います。金額的にもたいした額ではありませんし、深刻な事態になった時にどうしてもプロの力を借りなくてはならない場合もあります。仲の良い販売店やメカニックがいると結果的に時間やお金を無駄にしないことにもなります。

私の愛車、ホンダ クロスカブ110。

オイル交換はめちゃくちゃ簡単!

カブのオイル交換目安はメーカー推奨で通常3000km毎、もしくは3ヶ月、フィルター交換は2回に1回行うのですが新車の場合は1000kmでオイル、フィルターともに交換します。

オイルはメーカー推奨の純正オイルウルトラG1(1000円くらい)、もしくはそれ以上のものということですが、あまり高性能オイルを入れるとクラッチが滑るなんて話も。さすがはビジネスバイク。コスパは最高です。夏場にはその上のグレードであるウルトラG2(1200円くらい)を入れる方もいるということで、今回は奮発してG2を、フィルターは交換に必要なOリングがセット(1300円くらい)になっているものをチョイス。

オイル交換の大まかな手順は3つ。

  1. 古いオイルを抜き取る
  2. 新しいフィルターに交換する
  3. 新しいオイルを入れる

この3つ。めちゃくちゃ簡単です。

1、古いオイルを抜き取る

まず、少しエンジンをかけてオイルを温めて抜けやすくします。火傷に注意してください。早速ドレンボルトを外して、と思ったらカスタムパーツのアンダーガードを外さないとアクセスできない。このようにカスタムパーツを自分でつけた場合、余計な工程が増えることにもなります。整備もカスタムもあくまで自己責任です。アンダーガードとフレームを外してドレンボルトを外します。

アンダーガードと車体右側のフレームを外さないとオイル交換はできません。
ドレンボルトを外します。

そうすると汚れたオイルが出てくるのでオイルをキャッチする容器をお忘れなく。最近は廃油用の段ボールなどがあってそのままゴミとして出せる(自治体によって違います)ものがあって便利です。

1000kmの汚れを取ってくれたオイル。

車や大型バイクのオイル交換はやったことがあったのですが、カブは初めてでドレンボルトを外すとスプリングとフィルター的な物が出てきて驚きました。

左からドレンボルト、スプリング、フィルター。

フィルターには青や緑の塗装片が付着していました。これはエンジン組み立て時にボルトなどが規程のトルクで締めた後に「締めました!」の目印につけた塗装が剥がれたものと思われます。他にも金属片などが多く出るために1000キロ点検は必ずやりましょう。オイルが出てこなくなったら綺麗にしたフィルター、スプリング、Oリングを交換したドレンボルトの順で組み立てて締めます。オイル汚れがついているところはパーツクリーナーで綺麗にしましょう。

2、新しいフィルターに交換する

次にフィルター交換です。こちらのカバーを外すと中からフィルターが出てきます。

フィルターカバーを外します。
ここでもオイルが出てくるので気をつけてください。
左が新品、右が1000kmを走行したフィルター。見比べてみると結構な汚れです。汚れを取ってくれてありがとうフィルター!

3、新しいオイルを入れる

オイルの容量は約1リッター、フィルター交換時でも使用するのは800ccくらいのオイル量です。フィルターとOリングを交換して新しいオイルを入れます。オイル量を測ったらオイル交換は終了です。オイルの量は少なすぎても多すぎてもよくないです。規定の範囲に収めましょう。

とてもわかりづらいですが、先端のチェッカリングのところにオイルが付いていればOKです。

チェーンメンテナンスとスプロケットを交換

工程としては、

  1. チェーンの汚れを落とす。
  2. スプロケットを交換する
  3. チェーンに潤滑剤をつける。

終了。細かいことはだいぶ省略していますが、こんな感じです。

左からチェーンの汚れ落とし、噂のベルハンマー、スプロケット、チェーンガードです。

まずはカブの特徴でもあるチェーンカバーを外して、チェーンに洗浄材をつけて拭き取ります。その後、以前から興味のあったベルハンマーという潤滑剤を使ってみました。すごく評判がよく、お値段もなかなかのもの。今回は奮発して使ってみます。

チェーンカバーを外したところ。カバーのおかげでチェーンの汚れはさほどではありません。

チェーンメンテ、ついでにスプロケットを交換します。スプロケットというのはチェーンを駆動させる歯車のことです。数が小さいとトルクが強くなりますが最高速が伸びません。数を大きくすれば最高速が伸びます。が、トルクが出ません。

街乗りでは最強のカブですが、大型道路だと交通の流れに乗れないことがあり、以前から交換しようとは思っていたのです。今回はノーマルの14丁から15丁にします(ちなみに歯車の山の数を〇丁と言いますが、この「丁」英語で歯の意味のtoothの頭文字Tを丁に見立てたものらしいです。なかなかのこじつけ感…)。

左がノーマルの14丁、右が15丁

愛車への愛情が高まる!

オイル交換、チェーンメンテナンス、スプロケット交換にかかった時間は1時間半から2時間くらい。初めての方でも簡単に出来るし、思っているよりも時間はかからないと思います。オイル交換の効果としては、エンジンの音が静かになり振動も減ります。

スプロケット交換の効果としてスタート時の加速はマイルドになりましたがスピードを出した時にエンジンに余裕を感じます。エンジンブレーキもマイルドになりました。しかし、なにより一番の効果は、こんな簡単なことなのにメンテナンスすることによってバイクの所有感と愛情が高まります!

おやつもテイクアウトで

さて、軽く洗って試運転とおやつをかねてちょっと買い物に。宇都宮市の上小倉町にあるmiqkey coffee standへ。

ここは店主のミッキーさんもバイクに乗っているせいか、バイクに乗った方が自然と集まります(もちろんバイクに乗ってない人もたくさんきます)。

コロナ禍以前はお店でコーヒーをいただけましたが、この日はテイクアウトで対応してました。外で楽しめるスペースもあります。

私はクッキーとカップケーキを買ってきました。メンテナンスの疲れを甘いもので癒して次の散策のことを考えています!次はどこへ行こうかなー。


千本 義信

1975年、栃木県大田原市で生まれる。中学生の時に親にカメラを買ってもらい、うまく撮れないことが悔しくて写真を撮り続ける。次第にカメラと写真の魅力に取り憑かれる。高校生になって憧れの写真部に入る。大会などにも参加して部長の地位を獲得。この頃には運動も勉強もできない私が進む道はカメラマンしかないと思い込む。高校を卒業し上京、東京ビジュアルアーツ写真学科へ。2年後、ギリギリの成績で卒業。その後、栃木県に帰り、印刷会社や写真スタジオのカメラマンを経て、2012年にフリーランスに。雑誌、企業広告、建築物、料理、商品撮影など、たくさんの人に支えていただき、今日もどこかで撮影中。

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