「ワグナー・ナンドール　秋季展2024」を訪れて

ワグナー・ナンドール「秋季展2024」

先日、益子のワグナー・ナンドール アートギャラリーで開催されている「秋季展2024」に行ってきました。ワグナー・ナンドール氏は、ハンガリー出身の彫刻家です。ハンガリー動乱を経験し、スウェーデンに亡命後、日本へ移住しました。移住先は、のどかな自然が広がる栃木県益子町。この地にアトリエを構え、多くの作品を生み出しました。彼の作品は、その激動の人生を背景に、力強さと繊細さを併せ持ち、見る者の心を深く揺さぶります。ギャラリーでは、そんなワグナー氏の多岐にわたる作品が展示されています。

ハンガリアン・コープス像

年２回開催されている秋季展と春季展では、生前ワグナー氏が実際に使用していたアトリエを見学することができます。アトリエ内には、「ハンガリアン・コープス」像が展示されています。この像を見るのは3回目なのですが、何度見ても衝撃的な印象と、なんとも形容しがたい気持ちにさせられます。作品の背景を知らずとも、ぜひ一度、見ていただきたい作品です。（※建物内は撮影不可のため写真はありません）

哲学の庭

ワグナー・ナンドール アートギャラリーは他にも見どころがたくさんあります。大谷石をふんだんに使用した建築物や、庭に佇む多数の彫刻たち。展示会場では彫刻をはじめ、絵画やテラコッタなどの作品も見ることができます。ここでは語りきれないすばらしいアートが、あなたを迎えてくれます。

「ワグナー・ナンドール　秋季展2024」は、2024年11月15日（金）まで開催しています。この貴重な機会に、ぜひ訪れてみてください。