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英語がつなぐ、すばらしい世界。

サンデーローストの香りと、世界の食卓の記憶

こんにちは。英語学童ゆめきららの講師、ディーンです。今回は、旅の中で出会った「世界の食」と、その先にあった思い出についてお話しします。これまで多くの国を訪れ、さまざまな料理を味わってきました。その中には「おいしい!」と感動したものもあれば「これは一体…??」と驚いたものもあります。

世界で出会った、驚きの味

インドで出会った「Gulab Jamun(グラブジャムン)」は、小さなドーナツのようなお菓子。甘いシロップにたっぷり浸してあり、ひと口で頭がキーンとするほどの甘さでした。世界一甘いお菓子とも言われるそうで、その強烈なインパクトは今でも忘れられません。

モンゴルでは、白いキャラメルのようなミルクバーを食べました。やさしい甘さを想像していたのに、口いっぱいに広がったのは驚くほど強い酸味。馬のミルクから作られた食べ物だと知り、旅の面白さを感じました。

そしてイギリスで出会ったのが「マーマイト」。見た目はチョコレートクリームのようですが、実際はしょっぱく濃厚な発酵食品です。「Love or Hate(好きか嫌いか)」と言われるこの食べ物、私はすっかり虜になり今も常備しています。食べ物には、その国の文化や暮らし、人柄まで表れる気がします。言葉がわかると、料理の向こうにある会話や空気にも触れられる――それも語学の魅力だと思います。

義母のサンデーロースト

そんなイギリスで、私にとって特別なのが義母の作る「サンデーロースト」です。ローストしたお肉、カリッと焼いたポテト、たっぷりのグレービーソース。義母は小さなキッチンでオーブンとコンロを巧みに使い、まるで指揮者のように料理を仕上げていました。

日曜の夕暮れ、キッチンに差し込むやわらかな光。焼き上がるチキンの香り。白ワインを片手に交わす何気ない会話。「日曜日は必ず一緒に食べる」という習慣には、家族を大切に思う気持ちが静かに込められていました。

日本で思い出す、あの時間

義母も年を重ね、以前のように料理をすることは少なくなりました。だからこそ、あの頃の時間が今ではより愛おしく感じられます。もしこの言葉が届くなら、お母さんに伝えたいです。あなたの料理と、あの時間が、どれほど私たちの心に残っているかを。

今、遠い日本で、あなたの息子はときどきサンデーローストを作ります。キッチンに広がる香りに私はふと、あの頃の食卓を思い出します。料理をしながら彼は、「お母さんみたいにならないね」と笑います。本人は「日本のオーブンは火力が弱いから」と言っていますが、本当は今でも、あなたの味が恋しいのだと私はこっそり知っています。

食卓の向こうにあるもの

きっと世界には、たくさんの味と物語があります。そして誰の心の中にも、“特別な一皿”があるのだと思います。料理とは、ただお腹を満たすものではなく、「誰と、どんな時間を過ごしたか」を記憶に残してくれるもの。思い出やぬくもりと一緒に、心に刻まれていくものなのかもしれません。

あのサンデーローストの香りも、きっとこれから先もずっと、私の中であたたかく生き続けていくのだと思います。


ディーン彰子

宮城県出身福島県育ち。1979年生まれ。『英語学童ゆめキララ。』英語講師。
株式会社キープキャリエールこどもの未来事業部所属入社6年目


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